可愛い俺の仔猫ちゃん
第2章

家族愛

クリスマスは終わり今度は年末年始で忙しくなってきた。

「月陽ー」

「ん?なーに?」

冬休みに入り、学校もなく家でゴロゴロしていた空月は同じくゴロゴロしている月陽に声をかけた。

「今更言うなって感じかもしれないけどさ」

「んー?」

「今年はっていうか今年度はこの家で年越して初詣に行ったらおばあちゃんとおじいちゃんのとこに俺たちから行こうと思うんだけど。父さんと母さんの地元でもあるし」

ここからあまり近くないところに住んでいる2人の祖父母は毎年年末年始やお盆にこっちに来てくれる。

「うん。どうやって行くの?」

「高速バスかな。4時間ぐらいかかるけど新幹線とかよりも安いし」

「うん」

「嫌だ?」

「嫌じゃないよ、行こっか。来てもらってばっかだもんね」

「そう言ってくれると思った。だからもうバスも乗れるようにしてある」

相変わらずしっかりした兄の空月。

「じゃあもう準備しないと明日が大晦日だよ?」

「そうなんだよね。言うの遅くてごめんな」

「大丈夫だよ!どのぐらい泊まるの?」
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