可愛い俺の仔猫ちゃん
それからは順調に2人ともしっかり働き、店は閉店となった。

「はい、お疲れ様。これは今日の晩御飯にでもしてね」

「ありがとうございます、お疲れ様でした!」

「お疲れ様でした!今日はごめんなさい」

「月陽ちゃん謝らなくていいのよ、失敗は成功の元よ!次から気をつけてね」

「はい!」

彩にそう言われて月陽は元気よく返事をして、2人は帰路を辿る。

「今日大変だったね」

「そうだなー。早く帰って寝たい」

あっという間に1日は過ぎて行く。何もない平凡な日々。

「ただいまー。空月、先に晩御飯食べよーよ」

「うん、そうしよう。俺もお腹空いた」

2人はバイト先でもらった残り物を温めて食べた。

「美味しい〜〜」

食べる時には必ず幸せそうな顔をする月陽。だけどその胃にはたくさん食べ物が入るわけではない。男の空月より食べる量は圧倒的に少ない。

「月陽もういらないの?」

「うん、ご馳走様!お風呂行くね」

そう言ってお風呂に向かう月陽の皿に残った物を空月が全部平らげる。

月陽が上がると今度は空月がお風呂に向かう。

「あ、これ今日までだ」

髪を拭いていると机に置いてあった期限が今日までのDVDがあった。レンタル屋は家から500メートル先にある。
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