可愛い俺の仔猫ちゃん
空月、お前は男らしくなったの、中学生の時はひょろひょろで弱そうでどうしようかっと思ったわい」

そう言ってはっはっと笑う祖父。

「おじいちゃん…」

「月陽も月陽で女の子らしくて可愛らしいぞ。周りの男どもからもよくモテるじゃろ、その辺は空月がなんとかしてやるか?」

またはっはっと大声で笑う。

母の有希の実家まで送ってもらい、父方と母方の祖父母同士の挨拶が終わり、今日までお世話になった2人は帰って行った。

「「こんにちは」」

「よくいらっしゃいましたね、2人とも。来てくれてありがとう」

母方の祖母はとても礼儀正しい人だ。

「うるさくするんじゃないぞ」

祖父はとても威厳がある人、冷たいようにも思えるけど本当は優しい人。

「本当は嬉しいんですよ、分かってあげてね?」

「大丈夫。おばあちゃん、おじいちゃん、たくさんお手伝いとかするね」

「ありがとう」

祖母はそう言ってにこっと笑った。

父方の時と同じように2人はお年玉を貰い、畑仕事を手伝ったり、晩御飯を作ったりした。
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