可愛い俺の仔猫ちゃん

見た目と裏腹に

冬休みも終わり、まだまだ寒い1月中旬。


「愛ちゃんこっち!」


「はい!」


小さい体がものすごいスピードで駆け抜け、ボールをリングに入れる。


「やったー!愛ちゃん入れたよ!」


「さすが!」


気温が10℃もない体育館では汗を流しながら半袖半パンでバスケットをしている月陽がいた。


この学校では3年生の最後の思い出と表してクラスマッチがある。種目は男女ともにバスケットとバレー、男子にはサッカーも、女子にはテニスがある。


今はその練習だ。


「ふぅ、あっつい」


「汗拭かないと風邪引くぞ」


「はーい」


先生に言われてタオルで汗を拭き、水分を取る。


「月陽ちゃんて、すごくか弱そうなのにバスケ上手なんだね!!」


「そ、そうかな!?ありがとう!中学生までバスケしてたんだ〜。今でもたまに空月や翔ちゃんとバスケして遊んだりするからさ!」


そう、中学生まではスターティングメンバーとしてバスケ部に所属していた。それは空月も同じである意味では有名な双子だった。


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