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『ねえ、玲奈ちゃん。おばあさんね、不思議な力を持っているの。玲奈ちゃんに はその力を受け継いで欲しいの。』
不思議な…力?受け継ぐ?
話しの内容が全く読めない…。
おばあさんは私にわかりやすく説明してくれた。
それをまとめるとー…
・その力は死者と生者の窓口のようなもの
・生きている人、死んだ人、共にこの力を利用できるのは一回のみ
・死んだ人には夢の中で会って交渉する
・対面できるのは日が暮れてから日が昇るまでの夜の間だけ
・依頼人は代償としてなにか大切なものを失う
『なんとなく、ですけど…つまり、死んだ人を蘇らせることができるって事です よね?』
『まあ、簡単にはそういうことよ。玲奈ちゃん、この力あなたが受け継いで欲し いの。決めるのは…あなたで構わない。どうする?』
…どうしよう。って、悩んでらんない。その力って、結構すごいものなわけで、私に、できるのかな…。
悩んでいたらおばあさんは私に優しく話しかけてくれた。
『悩んでいるの?まあ、そうよね。私もそう言われたときは悩んだわ。でも、私 その時、丁度大切な人を失って…。突然大切な人を失ったときに、生きている 人に未練が残らないように、頑張ってみようかな、って思ったの。』
…未練。私もパパとママに感謝の気持ち、言葉にして伝えたい。そして、傷ついている聡斗にもパパとママに会わせて、話をしてほしい。
『あの、やらせてください!』
『ふふっ。玲奈ちゃんならそう言ってくれると思ったわ。任せたわよ。』
『はい。がんばります…!!』
『じゃあね…!』