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学校
聡斗
『今日からはちゃんと学校に行きなさい。』
姉ちゃんに言われた言葉を思い出して通学路を歩く。
母さんと父さんが死んで2週間。休む期間が終わっても俺は学校に行けないでいた。
なんとなく、気まずい。友達の反応を見るのが…怖い。
どうしようか。皆にはもう連絡いってるはずだし…。
いや、それよりも!
太陽にはなんて話そうか…。
太陽は小さい頃からの幼馴染で、母さんと父さんも太陽パパ、太陽ママ、太陽と仲が良かった。だから葬式にも来てくれていたらしい。お礼言わないと。
そんな時、後ろからなんとなく懐かしい声が聞こえた。
「よっ!聡斗!久しぶりだなー!」
「あっ、太陽!ひ、久しぶり。あのさっ…葬式…来てくれてサンキュな。」
「ん。いいんだよ。親友だしさっ!それより聡斗、これからどーすんだよ?!」
「うん…この街には居たい。」
本心だった。小さい頃から住んでいたこの街。離れたくないと思わない訳がない。
すると嬉しそうに太陽は俺の頭をくしゃっと撫で回してきた。
「お前っー!!嬉しいこと言うじゃねーか!!このー!!」
「うわっ!太陽!やめろよー!」
太陽は、俺の大切な親友だ。