GOLD BOY〜不良彼氏〜



《え?!来ないの?!》



さっきまで行く気だった私が行かないと言い出した事に、ゆずは驚きを隠せず大声を出した。


けど、行けない理由の全ての事情を私が丁寧にゆずに話すと、



《じゃあ、葵も来れば?》



すんなりと、そう言った。



《どうせ菊哉もいるし》

「っはあ?!」



それ先に言おうよ……ゆず。

今までの私と葵の戦いが、とてもくだらなく思えてきたじゃん。

さっきまで私たち何て無駄なことしてたんだろうって思えてきちゃうじゃん。



ゆずと電話を切り、私一人で落ち込みながら、結局葵との二人でボーリングに行くことになった。



葵はバイクで私んちまで来ていたため、ボーリング場までバイクに乗って行った。



ボーリング場に着くと、そこに居たのは菊哉とゆずと葵の中学時代の悪友達だった。




「お!葵じゃん!」


「は?お前ら何でいんだよ」


「何でって、…なあ?菊哉が賭けしようって言ってきたから」



悪友たちと菊哉はニヤリと笑うと、私と葵の玉と靴を持ってきてくれた。


何で私の靴のサイズ分かったんだろうと疑問に思ったけど、悪友たちの怪しい笑みの方が気になり、


無言で靴を履いた。



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