GOLD BOY〜不良彼氏〜
レジにチョコレートとじゃがりこを持っていって会計を済ませると、葵がもう一つのレジで会計を済ませていた。
納得したから何も言わないのか分かんないけど、葵はコンビニにある椅子に座ってる間も喋らなかった。
ただ、買ったばかりのガムを噛んでるだけで、口を開かない。
けど、丁度私が食べ終わったチョコレートの銀紙を捨てようと立ち上がった時に
突然、声を出した。
「待ってりゃいいんじゃん」
は?おい、どうした?
突然どうした?
独り言なの?
それにしてはデカくないか?
銀紙をゴミ箱に捨てて、葵の言葉の意味を知りたくて、すぐに椅子に座り直した。
「学校祭委員の集まりがある日、俺校庭にいんから、終わったら校庭に来て」
「え…うん。てか校庭で何して待ってんの?」
「サッカー」
さっき買ったファンタのペットボトルを掴み、葵はゴクリと音をたてながらファンタを飲む。
私も、買ったリプトンの新作のストロベリーを袋から出してストローを刺して飲んだ。
ストロベリーが、意外にもおいしくて、一人でテンションが上がった。
「ねぇねぇ、これ飲んでみて」
「どれどれ?…ストロベリー?本当においしいのかよ」
なんて言いつつ、葵はストローに口を付けた。
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