GOLD BOY〜不良彼氏〜
前半の午前中担当の人たちの時間が終わって、後半の午後担当の人たちにバトンタッチした。
私は1人で学校祭を回るなら、いっそこのままコスプレ喫茶をしていたかった。
だけど、そんなワガママ言えるわけもなくて、1人寂しくにぎやかな廊下をブラブラしていた。
すると、いきなり誰かが、どこかの教室から身をこっちに乗り出してきた。
私はびっくりして、少しだけ後ろによろけた。
「よっ!美鈴また会ったな!」
その人物とは、何故か後半担当のはずの神崎だった。
神崎はさっきの制服のままで、後半の担当を私から見たら、サボってるように見えた。
前半の時に、私のクラスに来たんだから、後半担当としか考えられなかった。
「サボってもいいの?後半担当なんじゃないの?」
「後半担当?…ああ、俺はやんなくてもいいの」
「…は?」
どういうこと?
やんなくてもいい?
……え…は?
訳の分かんない発言をする神崎を睨むと、神崎は爽やかにニコッと笑った。
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