GOLD BOY〜不良彼氏〜
しかも、私と葵が付き合ってることが有名なのだとしたら、この大魔王神崎も――…
いやいや待てよ!
神崎に知られたらどうなる?
私は更に悪役になるんじゃ……
「は?んなこと知らねぇよ」
私のマイナスな考えは、神崎のそんなあっけらかんとした言葉によって止められた。
そうだよね、知るわけないよね。
これでもう神崎に聞くこともないし、このまま神崎と話してたらイライラするだけだな。
よし、どっか他の場所に行くことにしよう。
「じゃ、ライブ頑張って」
そう言って神崎とわかれると、にぎやかな廊下を再び歩き出した。
すると、すれ違う人からは美味しそうな匂いがした。
……なんの匂い?
そう思ってすれ違う人をチラッと横目で見てみると、たこ焼きを持ってる人が多かった。
たこ焼き…?
どっかで売ってんのかな…。
ちょうどそんな事を考えてると、お腹がグ〜と鳴ったので、たこ焼きを探すことにした。
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