GOLD BOY〜不良彼氏〜



このまま殴り合いが勃発しちゃうんじゃないかって雰囲気の緑さんと葵。



怖すぎるっ

何なのこの兄弟。

ってか、本当に殴り合い始まったりしないよね?

私に被害ないよね?



ケンカが始まりそうな2人にビクビク怯えている私は



もし殴り合いが始まってもいいようにベットの端っこに体育座りで2人を黙って見ていた。



「バイク借りただけだろ?」

「あ?」

「そんな怒んなよ」

「てめぇ…」



葵は鍵を取りに近くにある棚の上の籠に手を伸ばした。



けどその手とは反対の手を、今にも怒鳴りそうな緑さんが掴んだ。



「…んだよ」



ヤバい、これはヤバい。



本当に殴り合い始まんじゃないかって肩の震えが止まらない私とは反対に



葵はやっぱ気だるそうだった。



「廊下出ろや」



緑さんは地球が半分にぱっくり割れちゃうんじゃないかってくらい低い声を出した。



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