GOLD BOY〜不良彼氏〜



どんくらい好きなんだよ?


って聞かれたら聞かれたで答えにくい。


私はさっきまでこんなに答えにくい質問を葵にしていたってこと?


……なんてことを。



「言ってやるから、お前から言えよ。だって俺だけなんて不公平じゃね?」



体を離し、葵はニヤリと笑う。



不公平とか不公平じゃないとか関係ないと思うんだけど………



「…早く」



葵の顔がキス出来るくらいの距離寸前で止まり、そっと私の耳元に顔を近づけた。



低く甘い声で囁かれた。



ドキンッ…って心臓が脈打つのが分かって体中の温度が上がるのが分かった。



「聞こえてんの?」



囁くように声を出す葵。



聞こえてるはずなのに、低く甘い声を出す葵の所為で聞こえてくるものも頭に入らない。



「……い、いよ…」


「あ?」


「どれくらい好きか……言ってくれなくていい……から……」



すぐ横にある葵の顔に脈打つ心臓で余計にドキドキしちゃって上手く話すことが出来ない。



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