GOLD BOY〜不良彼氏〜



そのことをゆずに話すと『お姉さんに気に入られてよかったじゃん』とニッコリ笑われた。



それからは昨日と同じように学校祭の準備をして、今日も無事に喫茶店を開く事が出来た。



葵も私も前半担当だったため、お互いの働いてる姿を見ることは出来なかった。



………はずなのに。



前半担当の時間が終わり学校祭後半が始まって、葵が私のクラスに迎えに来てくれた。



葵も私も制服姿で、私はもちろん葵も私のコスプレ姿を知らないはずなのに

隣で廊下を歩く葵は



「今度、猫のコスプレして」



ポケットに手を突っ込みダルそうに教室から出てる訳分かんない行列に並んで、そう言った。



は?…猫のコスプレ?

え……何で……

何で…知ってんの?



私言った覚えないんだけど…



「何で…猫なの?」


「似合ってたから」



似合ってた?



「…見たの?あたしがコスプレ喫茶で働いてるところ」


「見てねぇよ、つか見れねぇだろ普通に。俺だって前半担当だったんだから」



じゃあ、何で私の猫のコスプレ姿が似合ってるなんて分かるの?



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