GOLD BOY〜不良彼氏〜
小走りでトイレに行って、ゆっくりトイレを済ませて時間をかけて空き教室に入った。
すると、私が座ってた椅子に知らない女の人が座ってるのが見えた。
……誰…?
制服じゃないとこから、この学校の生徒じゃないことは分かる。
でも葵と話してるように見える。
葵と親しい人?
けど1人で考えてても誰か分かるわけじゃないから、私は平然を装って葵たちの所に行った。
「あのー…」
他に座れる椅子がなく、さっきは私が座ってたんですけどアピールを女の人にすると。
女の人は長い髪をなびかせて私の方を振り向いた。
振り向いた瞬間、驚いた。
………う…そ……。
何で…この人が?
え……マジで……?
「あ、座ってたよね?ごめんね?あたしもう退くから」
申し訳なさそうに謝ると女の人は椅子から立ち上り、葵ににっこり笑って、
「またね、葵」
意味ありげな言葉を残して、その場を去っていった。
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