GOLD BOY〜不良彼氏〜



葵は“このタイミングでそれ聞くんじゃねぇよ”感たっぷりの不機嫌オーラを出して


大きく溜め息をついた。



「バイク改造したりして、そのバイクでデカい音鳴らしながらそこら辺走ったりすんだよ」



そして早口で説明してくれた。



ああ、あの夜とか超迷惑なバイクの軍団ね。

…なんて、あっさり納得した私は無視されて、再び本題に戻った。



けど数分すると、



すっかり2人の世界に入ってしまった舞子さんと葵は、何やら楽しい話題に映ったようで。



笑いながら昔付き合ってた頃の話をしてるようだった。




「あのおじさんは笑えたよねぇ。髪ハゲてんのにくしでとかしちゃってさ」

「マジキモかったよな」

「あと犬事件、葵に懐いた野良犬が葵から離れなくて困ったよね」

「その後猛ダッシュしてやっと逃げられたと思ったら、後ろにまだいたんだよな」

「そうそう」




………ふーん。

………へー。

………そうなんだ。



って、私無視すんなよ!

マジで無視すんなよ!



.
< 267 / 459 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop