GOLD BOY〜不良彼氏〜
私が間抜けな質問をしたらしく、葵と慎悟くんは2人揃って私を変な目で見てきた。
………な、何よ。
気になったから聞いただけだし。
別に変なこと聞いてないし。
2人揃ってそんな変な目で見られるような変な質問した覚えないし!
「お前のだよ」
「……へ?」
「うん。俺、美鈴ちゃんの迎えに来たんだよ」
………はい?
私…の……迎え?
…………私の?
他の誰でもなく………私の?
私の迎えに来たの!?
馬鹿な私の頭はあまりの突然の告知について行くことが出来ず、唖然としてることしか出来なかった。
「俺が舞子さん送ってくから、お前は慎悟に送ってもらえ」
「ま、そういうことだから。早く俺の後ろ乗って?」
舞子さんを送る葵に納得がいかなかったけど、慎悟くんが爽やかスマイルを見せるから、
大人しくバイクに乗せられた。
舞子さんを舞子さん家に送ってから私の家に行くと言った葵に、私は今日の怒りを思い出し
『今日は用事があるから無理』と本当は何も用事が無いのに断っておいた。
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