GOLD BOY〜不良彼氏〜



それからは葵を家に入れて、他愛もない話で盛り上がり、舞子さんの話をすることは無かった。



葵は話さないようにしてて、私ももう疑いも何も無くなってたから話す事は無かった。



結局その日、葵はそのまんま私の家に泊まって、私が眠り倒れるまでゲームをしていた。




その所為で葵も私も寝不足で、翌日遅刻して3時間目に学校に着いたため、天沢先生に怒られた。



そしてあっという間に学校も終わり、放課後になり、葵と帰ろうと廊下を歩いてる時…。



「おい、お前ら」



職員室前を通ったから、職員室のドアからタイミングよく天沢先生が顔を出した。



「ちょっと話あんだけど、今平気か?」



天沢先生に呼び止められた。



………ってことは、



もしかしたら葵がまた何か悪いことをやらかしたのかと思って、葵をチラリと見てみる。



すると葵は眉間にシワを寄せて、



「んだよ、俺何もしてねぇよ」



別に『葵が悪いことしたんでしょ?』なんて聞いてもいないのに、葵は嫌そうにそう言った。



だから、更に怪しくなった。



.
< 283 / 459 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop