GOLD BOY〜不良彼氏〜
それからは葵を家に入れて、他愛もない話で盛り上がり、舞子さんの話をすることは無かった。
葵は話さないようにしてて、私ももう疑いも何も無くなってたから話す事は無かった。
結局その日、葵はそのまんま私の家に泊まって、私が眠り倒れるまでゲームをしていた。
その所為で葵も私も寝不足で、翌日遅刻して3時間目に学校に着いたため、天沢先生に怒られた。
そしてあっという間に学校も終わり、放課後になり、葵と帰ろうと廊下を歩いてる時…。
「おい、お前ら」
職員室前を通ったから、職員室のドアからタイミングよく天沢先生が顔を出した。
「ちょっと話あんだけど、今平気か?」
天沢先生に呼び止められた。
………ってことは、
もしかしたら葵がまた何か悪いことをやらかしたのかと思って、葵をチラリと見てみる。
すると葵は眉間にシワを寄せて、
「んだよ、俺何もしてねぇよ」
別に『葵が悪いことしたんでしょ?』なんて聞いてもいないのに、葵は嫌そうにそう言った。
だから、更に怪しくなった。
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