GOLD BOY〜不良彼氏〜



あまりにも幼稚な葵にムカついたから、これ以上葵と言い合いたくなくて、
天沢先生に無理矢理話を振った。



「じゃあ、先生は何で私たちを呼び止めたの?」



呆れたように私たちを見つめる天沢先生は、ハッと意識を取り戻して口を開いた。



「ほら、お前ら2人とも進路決めてないだろ。その進路についての二者面談を今日の1・2時間目にやったんだ。そしたらお前ら2人揃って遅刻するから二者面談してないだろ」



………つまり、



遅刻して出来なかった二者面談を、今からするために、私たちを呼び止めた、と。



そういうこと?



「俺決まってっから、二者面談なんかいらねぇよ」


「お前決まってんのか。じゃあ二者面談しなくてもいいな。お前は?」



天沢先生が私に視線を移す。



「大学、行きたいところとかあるのか?」



………え、わ、私?



いきなり話を振られて戸惑っていると、天沢先生に職員室に連れ込まれ、

その後みっちり話し合うことになった。



そして、話し合いの結果。



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