GOLD BOY〜不良彼氏〜
「だって、誰だって自分がヤりてぇ時に邪魔がいたら嫌じゃね?普通」
「……ねぇ、城人くんて、」
「ん?」
中学3年生だよね?
まだ中学生だよね?
………なのに………もう………その………や…や…ヤってんの?!
早くないかい?!
中学生からそんなことしてるなんて早くないかい?!
大人の階段登っちゃうの早くないかい?!
ねぇ、早すぎではないかい?!
あまりの驚きに声が出なかった私は顔で喋ってたみたいで、さすが葵は理解してくれた。
「あいつ今欲求不満だから、いろんな女に手ぇだしてる」
「…えっ?!」
でも、その答えの方がびっくりして口が開きすぎ、顎が外れるかと焦った。
「……それより、」
葵は煙草の煙を口から車庫の屋根に向かってフーと吐き、落ち着いた目で私を見つめた。
「俺は緑と話するんだけど、美鈴どうする?」
たぶん葵と緑さんが話してる時に私がいたら、2人が話しづらくて話せないと思う。
だったら、どうするかは、ひとつしかない。
「………自分の家に帰ってるよ」
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