GOLD BOY〜不良彼氏〜



舞子さんは葵にとって、【助けてやりたい存在】。


舞子さんは緑さんにとって、【今でも好きな人】。


舞子さんは康介さんにとって、【緑さんを傷つけるために利用してる人】。



葵と緑さんには愛がある。

違う愛だけど、確かに舞子さんにたいする愛がある。


葵が舞子さんにたいする愛があるのは、少し妬けてしまうけど、それはしょうがない。



けど、康介さんには愛がない。

舞子さんにたいする愛がない。


緑さんという恨んでる人を、ただ仕返しするためだけの人。



それなのに舞子さんは康介さんにたいする愛があって、それは結婚したいほど本気な愛。



だけど舞子さんは言った。

“あたし、康介もいなきゃ困るけど、葵もいなきゃ困るの”



康介さんを支えたいと思ってる舞子さんは、葵に支えてもらいたいって思ってる。



やっぱり、最後の最後まで舞子さんの言ってることは理解出来なかった。



雲一つない晴天。


土曜日だから駅周辺には人がたくさんいて、平日のようにスタスタと歩けない。


私の隣には、眉間にシワを寄せて殺気を感じさせる緑さんがいる。



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