GOLD BOY〜不良彼氏〜



だから、笑顔で何の問題もないかのように答えた。



「あたし違う部屋で待ってます。…あ、それか、車で待ってた方がいいですか?」



変に隣の部屋で待ってたりしてると、話してる内容が聞こえるから逆に気になっちゃう。



だったら車で1人で待ってて、のんびり1人でいろいろ考えた方がいい。



………そう思って、そうしたつもりだったのに………。




「つうか、お前ぶっちゃけデビル入りたかったんじゃねぇの?」

「はぁ?そんなわけねぇだろ」

「前まではあんなに『絶対暴走族に入る』って言ってたのに?」

「それは小学生までの話!今は逆に入れって言われても入りたくねぇよ!」




今なぜか、大和さんの車内には、私と菊哉と慎悟くんの3人がいる。



私が言ったあの後大和さんは優しく笑って、


『これが車の鍵。あ、なんか聴きたい曲あったらiPod適当に使っていいから。やり方は慎悟に聞けば分かるよ』


そう言った。



え?慎悟くん?

一瞬そう思ったけど、たぶん車のエンジンをかけるために来てくれるんだろうと、単純にそう思った。



けどまさか………一緒に待ってることになるなんて。



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