GOLD BOY〜不良彼氏〜



突き放されるかもしれないし、また一緒にいることを選んでくれるかもしれない。



葵の答えは………そのどちらかしかないと、てっきりそう思ってた。




「お前、何言ってんの?」




私を抱きしめてた腕を私の背中から私の肩に移して、

私の肩を掴んで私の顔をジッと見てくる葵。



「………」



何言ってんの?………は、こっちのセリフでしょ?

え?は?………え?


私………なんか間違ったこと言った?



「戻りたいって、何だよ」


「…え?」


「別れてねぇだろうが」



………ナンダッテ?

別れてねぇ?

別れてねぇって言った?


別れたよね。

さっき、っていうか2時間前くらいに私たち別れましたよね?



「覚えて……ないの?」


「何が?」


「その……さっきのこと…」


「さっき?」


「……『別れてぇのか』って……あたしに聞いたじゃん」


「あぁ」


「それで……あたしが何も答えなかったら『そうか』って言って、舞子さんの方に行っちゃって……」


「覚えてるけど……それが何だよ」



そ、そ、それが何だよ??



私たちもう終わっちゃうんだなって実感わいて号泣しちゃった原因だよ!!



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