GOLD BOY〜不良彼氏〜



確かに私は誘ったのかもしれないと思い始めたのは、さっきの自分の言葉を思い出した時だった。



葵の言うとおり、私は確かに言葉で誘ってた。

『離れるの………もう、やだよ』と。




まぁ、よーく考えてみれば言葉的に思いっきり誘ってる言葉なのかもしれないけど!


離れるのやだとか、そっち系に聞こえちゃうかもしれないけど!


でも決してそういう意味で言ったわけじゃないから!


決してこれから一生、エッチして………死ぬまで………離れたく…ないとか………



そういう意味じゃないから!



そんな感じで、短い間に頭の中でたくさんの突っ込みをした私は、その結果が全部声に出て…。




「したくないわけじゃないの。ってか、むしろしたいくらい。でも誘ったわけじゃないの。それは分かってほしいの」


「………」


「離れるのやだっていうのは、これから先ずっと葵と一緒にいたいから離れたくないっていう……そっちの意味なの」


「……もう、無理」


「でも葵のこと好きだし、したくないわけじゃないから。だから別に今すぐでも………って、ちょ、葵っ!!」



せっかく私がフォローしつつ誤解を解いてるっていうのに、葵は私の首筋に唇を当てた。



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