GOLD BOY〜不良彼氏〜
お母さんとお父さんの気持ちを考えてとかそんなんじゃなくて、私は自分のことで言えなかった。
最低な人間だ。
私は最低な人間。
お母さんは………16歳で私を産んだ。
中学時代悪くて喧嘩上等だったらしいお父さんと、決して大人しめとは言えなかったであろうお母さん。
同じ中学で、頭のレベルも同じで、よく悪友たちと夜遊びしたらしいお父さんとお母さん。
何回か遊んでいるうちに意気投合したお父さんとお母さんは、中学3年の始めに付き合い始めたらしい。
2人とも頭のレベルが同じこともあって、同じ高校に受けることにした。
だけどお父さんは受験に失敗して、地元の大工に見習いとしてお母さんが高校に通い初めてから働き始めたらしい。
それからというもの、お母さんは自分のお腹に私がいることをすぐに知って、
迷わず産むことを決意したの、ってお母さんは話してくれた。
もしそれが本当なんだとしたら、お母さんは何で私を迷わず産もうって思ったんだろうって心配になった。
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