GOLD BOY〜不良彼氏〜
翌日お父さんたちは飛行機で九州へと帰っていった。
空港で、お母さんは「一軒家に女1人だと心配だったから、あんたが来てくれて嬉しいよ。ちゃんと守ってよね」と葵に言った。
それに葵は「当たり前です」と頭を下げて、私たちは飛行機で旅立つお母さんたちを見送った。
それからというもの、私は担任の先生や天沢先生に協力してもらって、学校で職探しをしていた。
菊哉は実家のラーメン屋を継ぐから職を探さなくてもいいし、
ゆずもゆずで駅の近くの洋服屋の店員のバイトに合格して、そこで働くことに決まった。
他の進学しない生徒のほとんどが職が決まっていて、職がいまだに決まってない私は1人焦っていた。
噂によると、祐吾さんも今年は卒業できるらしくて、もう職も決まったらしい。
他の高校に通っている慎悟くんは大和さんの働いているところで働くことが決定したと、葵から聞いた。
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