GOLD BOY〜不良彼氏〜



歌を歌い終わった時には、担任の先生はもう号泣で『お前ら最高だ』と笑ってくれた。



私はその笑顔を見れただけで嬉しかった。



最後の教室を後にするとき、私は1人教室に残る先生に言った。



「今までありがとうございました。私も先生に出会えてよかった。それと、迷惑たくさんかけてすみませんでした。いつか絶対、立派な大人になって先生に会いに来ます」



一言にしようと思ってたのに、先生には言いたいことがたくさんありすぎで、たくさん話してしまった。



昇降口を出ると、そこには菊哉と葵と祐吾さんが話していた。



昇降口から出てきた私とゆずに気づいた3人は“こっちに来い”と手招きした。



「美鈴ちゃん葵と同棲するんだって?本当に葵でいいの?」

「はい」

「おっ、速答だね」

「葵が好きですから」



これは本当に素直な気持ちだった。



そんなバカップル丸出し発言をしたら、菊哉が『このバカップルめが』と私の頭を軽く叩いた。



.
< 455 / 459 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop