GOLD BOY〜不良彼氏〜
歌を歌い終わった時には、担任の先生はもう号泣で『お前ら最高だ』と笑ってくれた。
私はその笑顔を見れただけで嬉しかった。
最後の教室を後にするとき、私は1人教室に残る先生に言った。
「今までありがとうございました。私も先生に出会えてよかった。それと、迷惑たくさんかけてすみませんでした。いつか絶対、立派な大人になって先生に会いに来ます」
一言にしようと思ってたのに、先生には言いたいことがたくさんありすぎで、たくさん話してしまった。
昇降口を出ると、そこには菊哉と葵と祐吾さんが話していた。
昇降口から出てきた私とゆずに気づいた3人は“こっちに来い”と手招きした。
「美鈴ちゃん葵と同棲するんだって?本当に葵でいいの?」
「はい」
「おっ、速答だね」
「葵が好きですから」
これは本当に素直な気持ちだった。
そんなバカップル丸出し発言をしたら、菊哉が『このバカップルめが』と私の頭を軽く叩いた。
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