GOLD BOY〜不良彼氏〜
私は元々、真面目タイプでもなかったけど不真面目タイプでもなかった。
だから中学の時は授業をサボったことなんて一回もないし
不真面目タイプの人たちと連んでた覚えもない。
でも、授業中友達と喋ってて先生に怒られたりしたことはあるし
不真面目タイプの友達とプリクラ撮ったりくらいは遊んでた。
やりたいことはやって
さすがに限度を過ぎてる悪いことはしないようにしてきた。
サボったら高校に行ける確率が下がると思ってたし、
受験勉強をあまりしたくないという理由から二年の後期からは真面目タイプになってた時期もあった。
だから、私は葵と知り合った高校から変わった。
いや、確実に変わった。
「そんなに睨むなよ」
この、さっきから悪気無くヘラヘラヘラヘラと笑ってる葵に知り合った時から変わった。
だから睨んだ。
更に睨んだ。
悪気無く睨んだ。
すると、葵にあの元不良力パワー満天の睨みが返ってきて、私はその場しのぎの―…
「あはははは―…」
という、訳わかんない笑い方しか出来なかった。
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