GOLD BOY〜不良彼氏〜



それから金髪集団は全員で同感してから、ギャハハハハとお腹を押さえながら大爆笑した。



失礼なやつら。

可愛くなくて悪かったね。

ちっちゃくなくて悪かったね。

タイプ変わって悪かったね。



やっぱり葵の中学の時の友達は苦手だ。

どうも流れに乗れないっていうかノリについていけない。

しかも失礼なことをズバズバと言ってくるし、それに葵みたいに私が言い返せるわけがない。



どんなに葵の友達だっていったってピアス付けまくりだし腰パンだし金髪だし口悪いし


苦手以外の何者でもない。



でも中には良い奴もいるらしくてその人と葵の会話に自然に耳を傾けていた。



「つか、今度は綺麗で細いのがタイプじゃね?前のと真逆だな」

「真逆で悪いかよ。今度からは綺麗系が好きになったんだよ」

「彼女いるだけで羨ましいのに、こんな綺麗な子とかズルいだろ」



――…え?今何て?もしかして、もしかすると私のこと綺麗で細いとか言いませんでした?



そんなこと言ってくれるのは誰かとその金髪集団の一人を見ると、その人の髪は赤茶だった。



「どうも、名前何て言うの?」



その赤茶の人を見るとその人と目がバッチリ合ってぺこりと挨拶された。




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