GOLD BOY〜不良彼氏〜



私はてっきり、葵は見ず知らずの二人組を殴るんだと思ってたから次に葵がとった行動に驚いた。



葵は二人組の肩を叩いて、少し話すとハイタッチをしていた。



あたしは葵の後ろにぴったりくっついて二人組の顔が見れず、


その二人組が葵の悪友だなんて知らなかった。


けど私も三人の話から、葵の悪友だと分かり、挨拶をしてその悪友たちと分かれた。



「まさか、あの海の家がニューハーフのカップルもOKだったなんてなぁ」



それから海の家でお昼ご飯を食べて、葵の我が儘で強制的に海で遊ぶことになった。



水着を持ってきてない私は、短パンをたまたま履いてたからそのまま海に入った。



「さすがにカップルだけじゃ、経営大変なんだって」



他人事のように笑い、膝下まで海に浸かってる葵は、足で蹴って私に水をかけた。



私は避けきれず胸から下が水浸しになった。



「何すんのー!」


「避けないのが悪い」



そう言いながらも、水をかけてやろうとスタンバってる私から、


逃げるように砂浜へと走った。



私はそれを阻止するように葵の腕をグイッと引っ張った。


すると、葵はバランスを崩して水の中へと大きな音をたてて倒れた。



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