私立桜恋学園~貴方は何科?~
中学生になると、異様に女子から話しかけられるようになった。
女子は皆俺に、「かっこいい」だの「好き」だの言ってきた。
別に嫌な気分ではなかったので、俺は告白してきた女子の中から可愛い子を選んで付き合っていた。
女子は可愛い物やキラキラした物を好むみたいだから、デートをした時に服やバッグを買ってやったりした。
相変わらずお小遣いは飛び抜けて多かったので、さほど辛い出費にはならなかった。
両親に言えば、お金なんてすぐに手に入った。
女子は喜んでくれたし、周りからも羨ましがられるので俺は自分のした事に後悔はしていなかった。
でも、ある会話を聞いた日に俺は気づかされる。
自分がどれだけ馬鹿だったかを。