私立桜恋学園~貴方は何科?~
(何か、可愛い人多いな・・・)
私はそんな事を考えていた。
周りにいる女子生徒は顔立ちの整った人が多かった。
思わず鞄から鏡を出した。
鏡を開いて、自分の顔を見てみる。
特に突っ込む所もない、普通の顔だった。
少しだけため息が出た。
やっぱり女子として生まれたからには、自分の顔は気になる。
そんな感じでしばらく鏡を見ていると、
「鏡、真剣に見てるけど・・・もしかして、自分の顔に見とれてた?」
「え・・・?」
突然、頭上から声が降ってきたので私は慌てて鏡を閉じ、顔を上げる。
そこには、真新しい制服をすでに着崩している男子生徒がいた。
ニヤニヤしながら私を見ている。
私は鏡を鞄にしまい、その男子生徒を軽く睨む。
「そんなんじゃないよ。」
「えー?そう?」
相変わらずのニヤニヤ顔で彼は返す。
「自分が可愛いなんて思ってないよ。」
私ははっきりそう言った。
そんな事思えるわけがない。
思える人がいたらその人を尊敬する。
すると、彼は衝撃的な事を私に言った。
「そうなの?俺は、君の事可愛いと思うよ?」
「・・・・・・!?」
私はあまりの驚きで、一瞬思考が停止した。
しかし、すぐに冷静に考えを巡らせる。
この人は私をからかっているだけなのだ。
初対面の人に対して、いきなり可愛いだのかっこいいだの言うのはおかしい。
私の反応を見て、面白がっているのだ。
そう考えると、私の中に怒りが湧いた。
「からかわないでよ。」
彼は面白そうに目を細めた。
そして、私にぐいっと顔を近づけた。
私は距離の近さに戸惑う。
「な、なに?」
かろうじてそれだけ言った。
彼は顔を近づけたまま、口を開く。
「怒らないでよ。君みたいな子、いじめたくなるんだよー俺の癖みたいなもんだから許して?」
そう言って、私の髪を軽く撫でた。
「ちょっ・・・」
髪を撫でた手を振り払おうした私の手を、するりと避けた。
そうして笑みを浮かべたまま、自分の席に戻っていった。
「な、何なのあの人・・・!」
顔が僅かに熱い気がする。
私はブンブンと頭を振った。
(いきなりあんな人に会うなんて・・・)
さっきの彼は他の生徒と楽しそうに話していた。
一体、何のために私に話しかけたのか。
彼の意図が分からなかった。
私のどこにからかいたくなる要素があるのかも分からなかった。
私は、今日で二度目のため息をついた。
私はそんな事を考えていた。
周りにいる女子生徒は顔立ちの整った人が多かった。
思わず鞄から鏡を出した。
鏡を開いて、自分の顔を見てみる。
特に突っ込む所もない、普通の顔だった。
少しだけため息が出た。
やっぱり女子として生まれたからには、自分の顔は気になる。
そんな感じでしばらく鏡を見ていると、
「鏡、真剣に見てるけど・・・もしかして、自分の顔に見とれてた?」
「え・・・?」
突然、頭上から声が降ってきたので私は慌てて鏡を閉じ、顔を上げる。
そこには、真新しい制服をすでに着崩している男子生徒がいた。
ニヤニヤしながら私を見ている。
私は鏡を鞄にしまい、その男子生徒を軽く睨む。
「そんなんじゃないよ。」
「えー?そう?」
相変わらずのニヤニヤ顔で彼は返す。
「自分が可愛いなんて思ってないよ。」
私ははっきりそう言った。
そんな事思えるわけがない。
思える人がいたらその人を尊敬する。
すると、彼は衝撃的な事を私に言った。
「そうなの?俺は、君の事可愛いと思うよ?」
「・・・・・・!?」
私はあまりの驚きで、一瞬思考が停止した。
しかし、すぐに冷静に考えを巡らせる。
この人は私をからかっているだけなのだ。
初対面の人に対して、いきなり可愛いだのかっこいいだの言うのはおかしい。
私の反応を見て、面白がっているのだ。
そう考えると、私の中に怒りが湧いた。
「からかわないでよ。」
彼は面白そうに目を細めた。
そして、私にぐいっと顔を近づけた。
私は距離の近さに戸惑う。
「な、なに?」
かろうじてそれだけ言った。
彼は顔を近づけたまま、口を開く。
「怒らないでよ。君みたいな子、いじめたくなるんだよー俺の癖みたいなもんだから許して?」
そう言って、私の髪を軽く撫でた。
「ちょっ・・・」
髪を撫でた手を振り払おうした私の手を、するりと避けた。
そうして笑みを浮かべたまま、自分の席に戻っていった。
「な、何なのあの人・・・!」
顔が僅かに熱い気がする。
私はブンブンと頭を振った。
(いきなりあんな人に会うなんて・・・)
さっきの彼は他の生徒と楽しそうに話していた。
一体、何のために私に話しかけたのか。
彼の意図が分からなかった。
私のどこにからかいたくなる要素があるのかも分からなかった。
私は、今日で二度目のため息をついた。