王太子殿下の妃になりました
今起きた出来事を呆然と見ていたジュリアに少年は向き直り、ほどきかけていた手の縄に再び手をかけた。

「貴方は一体……?」

少年ににそうジュリアが問いかけると人差し指をジュリアの唇に当てた。
そばには燕尾服を着た男がやってきて、ほどいた縄を少年は燕尾服の男に渡しすと、いつの間にか足の縄もほどいたのかジュリアを立たせ、横抱きにすると、ジュリアの家の前に止めてあった馬車に乗り込んだ。

カタカタと動き出した馬車には少年とジュリア、燕尾服の男が乗り込んだ。
馬車が向かっているのは王城の方角だった。
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