王太子殿下の妃になりました
シオンはお風呂場に着くとジュリアの衣服を脱がして行く。だが、恥ずかしさから顔を真っ赤に染めたジュリアを見て近くに置いてあるタオルで体を隠してあげた。
「ジュリア?恥ずかしいかもしれないけどがまんしてくれ、私は君が急な求婚を受けてくれて嬉しいよ」
「私は殿下に会えて嬉しいです。流石にきは驚きました。でも、貴方や王族の皆さんは私のことを知っているのでしょう?私はあの時花屋で会った時に貴方に恋をしました」
シオンは嬉しそうにしながら、お湯のはった浴槽にジュリアをゆっくり沈めた。
「父上と母上は貴方のことを気に入っているし、両親自ら貴族の縁談を断り続けていたよ。3年前からね」
ジュリアはびっくりして、足を滑らせ頭まで沈んでしまった。
驚いていたシオンはジュリアを引き上げ、自らも浴槽に入ってジュリアを膝の上に座らせた。
「足は痛くないかい?」
ジュリアは今まで痛みを感じて、傷口を手で押さえていた。
「お湯がしみます」
正直に応えるとジュリアを横向きにすると、そのまま、浴槽を出ると浴槽の淵に座り、ジュリアは横抱きのまま全身が出る形になった。
シオンはそのまま、洗面器でお湯をくみジュリアの頭の髪の毛を濡らした。
近くに置いてあるシャンプーを手のひらで広げジュリアの頭を洗って行く。
ジュリアはボーとしているうちに眠くなり、そのまま寝てしまうと、いつの間にか全身も洗い終わったのか、お陽をかけ体や頭の泡や洗剤のぬめりを取るとタオルでジュリアの体を拭いた。