王太子殿下の妃になりました
シオンによってエスコートされるジュリアは時折、緊張の為か足がもつれ転びそうになってしまうが、レオンが腕に力を入れてジュリアを支える
ジュリアが緊張でシオンの腕に力を入れているといつの間にか国王と王妃の目の前に来て居て、余計に緊張し固まってしまう。
シオンとジュリアが国王と王妃の目の前に着き、お辞儀をし、シオンは片膝を床に着き、跪くとジュリアはお辞儀をしたまま、左足を右足の後ろに持って行く。
「そんなに緊張ぜずとも良い。そなたはは、我が息子のシオンの花嫁であり、王太子妃になるのだから」
ジュリアが緊張で震えていたのに気づいたのか国王はそんな言葉をジュリアに優しく言う。
「二人とも顔をあげ、シオンはジュリアさんを抱き上げなさい。怪我をしているだろう?」
シオンは国王である父親にそう告げられると、待っていたとばかりに、すぐにジュリアを抱っこした。
「ジュリアさん、怪我の具合はどうかしら?」
「あ、はい。王妃様シオン王太子殿下のおかげで」