王太子殿下の妃になりました
眩しい光に目をあけたジュリアは見知らぬ天井に驚いたが横で眠っているシオンを見て安堵した。
「まさか、初恋の男の子が王子で花嫁になれるなんて夢みたい」
そう言うとシオンの胸にくっついた。その時、シオンの腕がジュリアをだきしめた。
「シオン!起きていたの?」
シオンは悪戯少年のように微笑むとシオンの頬にキスを落とす。ジュリアは嬉しそうにシオンの胸に頬ずりをする。
「君の先程の何気無い言葉を聞いと初恋というのは本当のようだな。安心した、あの時の初恋という発言は偽りと思っていた」
ジュリアはプクゥと頬を膨らませ、シオンを睨みながらシオンから離れていく。
「そうおこらないでジュリア。私は不安だっんだ。いきなり妃になってくれと言われ断りに断れず初恋と言ったのではないかと」
ジュリアはにっこり笑いシオンに抱きついた。
「本当に初恋だよ。いきなりいなくなったその子の事を忘れられずにいたんだ。だから、目の前にいることがとても嬉しい。でも、王子ってことは驚いたけど。鯉が実って今、幸せ」
シオンはジュリアの言葉に微笑むと口にまた、キスをした。
ジュリアは嬉しそうにキスに酔いしれ、甘い声を漏らしていく。