王太子殿下の妃になりました
少年を庇ってから数日が経った。

ジュリアは花屋の仕事がない今日は、溜まってしまった洗濯物を干していた。

「ふぅ…いい天気。洗濯物がすぐに乾きそう」

大きく深呼吸をしているとあの少年が頭の中に浮かんだ。
『ごめんね。僕のせいで』が頭の中であの時から引っかかっていた。

「一体何者なのかな?」

そう思いながら洗濯物カゴを持ち上げ家の中に入ろうとした時に、不意に後ろから首に刃物が当てられた。
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