王太子殿下の妃になりました
「きゃあ!」
刃物を突きつけている人物は中に入るようにジュリアを押し促す。
ジュリアはビクビクしながら指示に従うと家に入るなりジュリアを押した倒す。
「おい、小娘。この国の王太子とはどうな関係なんだ」
ジュリアを襲ったのは男だった。
その男の言葉に疑問を持つ。
自分は王族や貴族、ましてや王太子などと会うことも無縁の自分になぜそんな質問をするか不思議に思う。
「なぜそのような質問をするのですか。
私は王族の方々にお会いしたこともございません」
男は鼻で笑うようにジュリアを見下ろすとジュリアの髪を鷲掴みにし、体を起こさせた。