好きのカタチ*これが俺の愛情表現です*

きっぱり言った梅宮くん。うん、やっぱりだ。こんなイケメンと会っていたら忘れる筈がない。忘れてたら逆に凄い。


「梅宮くん、私の名前知ってる?」

「知りません、ですが好きです。」

即答ですか。それって一目惚れってことだよね。


「あのね、梅宮くん。梅宮くんは私に一目惚れしたってことだよね?…私、一目惚れとかって好きじゃないの。」

梅宮くんには、悪いが正直なことを言わせてもらう。すると、梅宮くんはシュンと眉を下げる。なんだこの天使は。


「じゃあ、俺、これから先輩のことを知っていきます。それでまた好きになっていきます。」


「いや、そういうことじゃなくて……。」


「先輩。俺、先輩が好きなんです。諦められないんです。見ていてください、俺が先輩をどれだけ好きになったか、ってことを。」


そう言って、スタスタと歩いていった梅宮くん。

「ちょっ……。」

そう声を出したときには、もう梅宮くんの姿はなかった。あの無駄に長い足のおかげだな。

最後にすんごい言いたい。



……名前だけでも覚えて帰って。




< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

月が綺麗ですね

総文字数/5,001

恋愛(純愛)15ページ

表紙を見る
待ち合わせは校舎裏で。

総文字数/3,161

恋愛(学園)10ページ

表紙を見る
忘れ物常習犯。

総文字数/1,889

恋愛(純愛)6ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop