**memory**
―キーンコーン…
学校のチャイムが
鳴り響く中
あたし達は
全力疾走。
「はぁ…
お前、っもっと早く
起こしぃやっ」
「なにっ…
はぁはぁ…
あたしが何回も
起こしたってっ
お…起きなかったくせに!」
「な…なんやと!?」
ここから教室まで
どれくらいだろ…!?
そんなことを考えて
いる暇もなく。
無我夢中で走った。
ちなみにあたしも悠も
陸上部。
足だけには自信ある…
やっと3階!!
「あ…開けんで?」
「お…け」
せーのっ