だから好き!
「はい、知香プレゼント~」
「うわ~ありがとう」
「ってあれ?絵里は?」
「あ~さっき“ジュースたんない~”とか言って買いに行ったよ」
「そうなんだ」
絵里が帰ってくるまで、私たちはずっと他愛ない話をしていた。
「それでさ~……」
ガチャッ…。
「ごめんね~予想以上に時間かかっちゃったよ~」
「平気平気♪」
「あっ、知香。私からのプレゼント♪」
「ありがとう~………?」
ふた…つ?
絵里から手渡されたプレゼントは何故か2つあった。
「何で…ふたつ?」
「オレンジの紙袋…開けてみ?」
「う…うん」
カサッ…。
私は絵里の言う通り、オレンジの紙袋をそっと開けた。