だから好き!
「これ…」
「ふふふっ♪」
“ねぇ、隆介。このネックレス可愛くない?欲しいなぁ~”
紙袋の中の箱の中には1週間前、隆介に欲しいって言っていたネックレスが入っていた。
「…会ったの?」
「うん。私が帰ってきた時に、玄関の前に隆介君が居てさ、“この紙袋を知香に渡して”って…」
私はネックレスをギュッと握ると、勢い良く部屋を飛び出した。
「隆介!!!」
「知香」
「何で…私の誕生日忘れたんじゃなかったの?」
「ばーか、好きな奴の誕生日は忘れねぇ~よ」
隆介…。
「でも…バイト入れるし…」
「少し…足らなかったんだ」
「へ?」
「…プレゼント代…今日入ってやっと貯まったんだ」
私の…為だったの?