erotic 17




(7月24日)




「えっ?」

「だーかーら!!!」



将太の突き刺すような瞳に橘 泉歩は固まった。



「お前しつこいよ!夏木困ってるっつーの!」



親友の夏木を代弁して放課後の教室ーー
夕日が指す中、橘 泉歩を睨みつけた。

橘 泉歩 ーー
大人しめ性格で、あまり前に出ないタイプ。しかし夏木に対する愛情?はものすごく、典型的なストーカー気質。

将太のイメージは酷いものだった。


黙り込む橘 泉歩に将太は追い打ちをかけ続ける。



「夏木の何がいいんだか知らないけど!夏木にはウミちゃんっていう、それはそれは可愛い可愛いお姫様がいるわけ!お解り?」



やれやれと言った呆れ顔で将太は睨み続ける。



「山田くん…アタシは何を言われても諦めないよ」
「トシくんが間違ってるだけなの」



そういう橘 泉歩に恐怖さえ覚えた。





< 18 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop