erotic 17
(7月24日)
「えっ?」
「だーかーら!!!」
将太の突き刺すような瞳に橘 泉歩は固まった。
「お前しつこいよ!夏木困ってるっつーの!」
親友の夏木を代弁して放課後の教室ーー
夕日が指す中、橘 泉歩を睨みつけた。
橘 泉歩 ーー
大人しめ性格で、あまり前に出ないタイプ。しかし夏木に対する愛情?はものすごく、典型的なストーカー気質。
将太のイメージは酷いものだった。
黙り込む橘 泉歩に将太は追い打ちをかけ続ける。
「夏木の何がいいんだか知らないけど!夏木にはウミちゃんっていう、それはそれは可愛い可愛いお姫様がいるわけ!お解り?」
やれやれと言った呆れ顔で将太は睨み続ける。
「山田くん…アタシは何を言われても諦めないよ」
「トシくんが間違ってるだけなの」
そういう橘 泉歩に恐怖さえ覚えた。