erotic 17
「なにか食べたいものある?」
「あっ りんご飴とか …」
1年も経つのにまだ辿々しい2人。それにはちゃんと理由があった。
「うおっ?!夏木とウミちゃん?!」
「うおおおお夏木!!」
「羨ましいいいいいいいい」
「げっ?!山田?!」
りんご飴の屋台を探しながら歩いていたらクラスのサッカー部 山田・長友・千葉と遭遇してまった。
斗士は思わず握っていた羽実の手を勢いよく離した。
「なんだよー照れんなよ!」
お調子者の山田が斗士をからかう。
「照れてねーよ!早くどっかいけアホ!」
幼い子供のように斗士がワーッと反抗しながら、3人を遠くに押し退けようとする。
少し距離が離れたところで山田がニヤニヤしながら小さく囁いた。
「そういやさ…ウミちゃんの胸とかどうなの?やっぱフワフワ?」
「バッ…!!!知らねぇよ!!死ね!!!」
デリカシーのない山田の一言に一気に赤面させ、それがバレないうちにと山田のスネに一蹴り入れた。
お前ら覚えてろよ と一言残し、斗士は羽実の元へと帰っていった。
「あいつ容赦ねぇな…」
「山田が悪い!」
「だって気になるじゃんかよ!ウミちゃんだぜ!」
「まあまあ 妄想もそこら辺までにしときぃや」
山田は去ってく斗士の背中を睨みつけ、その横で腕を組ざまあみろと山田を見てニヤニヤする千葉。反対側の隣でまあまあと山田を抑える長友。
最後に山田がボソッと呟く。
「あいつ…あの様子じゃ…まさかまだ…」