バーフライズ・ストンプ
「こんにちは。

センセイは今日はいるかな?」

そう聞いたわたしに、
「いますよ」

いちごちゃんが答えた。

「じゃあ、お邪魔してもいいかな?」

「はい、どうぞ」

わたしは家の中に入った。

入ったとたん、果物の甘い香りが躰を包み込んだ。

「今、ジャムを作っていたところだったんです」

いちごちゃんが言った。

「ああ、そうだったの」

「小梅ちゃんと2人で食べるには多いので、もしよろしかったら…」

そう言ったいちごちゃんに、
「わかった、楽しみにしているわ」

わたしは首を縦に振ってうなずいた。
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