バーフライズ・ストンプ
「悪いね、いちご」

声をかけたセンセイに、
「小梅ちゃん、これどこに置けばいい?」

いちごちゃんは聞いた。

「机のうえに置いておけばいいから」

そう答えたセンセイに、
「はーい」

いちごちゃんはお盆をセンセイのテーブルのうえに置いた。

「では、お邪魔しましたー♪」

わたしたちに会釈をした後、いちごちゃんは部屋を後にした。

バタンとドアが閉まると、
「いい加減、その恋人と別れたらどうなんだい?」

センセイが言った。
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