バーフライズ・ストンプ
「うん、時間だから…」

わたしはちゃんと答えることができただろうか?

「よかった、間にあった!」

いちごちゃんは嬉しそうに笑うと、
「はい、約束のジャムです!

甘夏のジャムですよ。

美味しくできましたので、食べてくださいね♪」

わたしに差し出してきた。

「ありがとう」

わたしはお礼を言うと、いちごちゃんの手からビンを受け取った。

ビンの中のジャムは透き通る黄色をしていた。

焼きたてのトーストに乗せたら美味しいだろうなと思いながら、わたしはジャムをカバンの中に入れた。
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