バーフライズ・ストンプ
「悪いのは私の方だ。

彼女のことを好きになってしまった私が悪い」

「センセイ…!」

わたしはセンセイを見つめた。

「私のことはいくらでも恨んでくれても構わない。

だけど、彼女のことを恨むのだけは間違ってもやめてくれ。

君から彼女を奪ってしまったのは、私なんだから」

そう言ったセンセイに、彼は目をそらした。

「何だよ…!

俺は女にかなわなかった、そう言うことかよ…!」

彼は毒づくように呟いた後、その場から立ち去った。

「待って…」

彼を追おうとしたわたしを、
「行かないでくれ…」

センセイが腕をつかんで止めた。
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