茶髪くんと日陰ちゃん
ベンチで少し休んだ頃…
「時間も持ったいねーし次の何か乗るか」
そう言って風間君は立ち上がる。
さっきよりだいぶ顔色もよくなってる。
「もう大丈夫?」
私もスッと立ち上がって横に並ぶ。
「大丈夫。
来たばっかなのに悪かった」
なんだか…
風間君がどんどん別人のように思えてくる…。
前までは私に謝るなんてしたことなかったんだけどな…。
「気にしないでいいよ!
次は風間君の好きなものに乗ろうね」
私は風間君に笑顔でそう言った。