茶髪くんと日陰ちゃん
「「ありがとうございました〜!」」
店員さんの明るい声とは裏腹に私はげんなりとしてしまった。
園内を出た私達は話をしながら帰る。
「楽しかっただろ?」
笑いながらそう言う風間君。
絶対風間君は私の反応見て面白がってた…っ!
「お化け屋敷はもう一生行きたくない」
本当につくづくそう思ったよ私……。
「遊園地来た時はまた連れてく」
笑いっぱなしの風間君。
あ…また連れて行ってくれるんだ…。
今日一日で風間君の性格が少し分かったようなきがする…。
「なんかご飯でも食って帰るか」
「うんっ!!」
その時の私は忘れていた。
風間君が元々私の事を嫌っていたことを…。