茶髪くんと日陰ちゃん








ガラッ…







私は教室の扉を開けて中に入る。







「えっ…あ、恭!


杉が入ってきたけど…」







そんな男子生徒の声が聞こえたけど私は風間君の顔は見ないで鞄を取りに行く。









「ひ…かげ……。」







風間君が驚いた声を出して私の名前を呼ぶ声が聞こえたけど…









喋れるわけない…。










鞄を持って何も言わずに教室から出ようとする私。







そんな私の腕を…









「…待てよ日景…っ!」







ガシッと掴む風間君。







遊びならこんな事しないでよ…。








なんで私を家に呼んでキスなんてしたの…?










そう言いたかったけど…









「離してよ」







何も言わずに腕を振り払う。






何か言ったら目の前で泣いてしまいそうで…










「…これも返すから」








私は風間君がくれた髪飾りを取って風間君に投げつける。

















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